いんふらっと会 in 軽井沢レポート

いんふらっと会 in 軽井沢レポート

この記事を書いた人

R.I.

幼い頃からPCやIT技術、動画制作に興味をもち、スキルアップをしたいという夢をもち地元の工業高等専門学校(高専)へ入学。 学校では、プログラミング、ネットワーク、動画や3DCG等のコンテンツを学び、趣味ではドローンを活用して動画制作を行い、プロモーションビデオ制作を行った。 高専卒業後は、2022年度Jストリームにインフラエンジニアとして新卒入社

所属するネットワークインフラ部では、2024年11月にBIG-IPに特化した1泊2日での勉強会合宿を行いました。その時の様子をご紹介します。

いんふらっと会とは?

ネットワークインフラ部は、Jストリームのサービス基盤となるネットワークインフラ部の構築・運用保守を担当しています。現在の体制は、9名です。

 

私たちの部では、月1回、全員出社日を設けて「いんふらっと会」という勉強会を実施しています。この会では、Jストリームの基礎となる仕組み理解を目的としています。

初の合宿形式で開催

昨年11月に、1泊2日での初の勉強会合宿を軽井沢で行いました。この合宿では、BIG-IPに特化し、2日間にわたり、Jストリームで導入・運用しているF5社のBIG-IP製品について学びました。

 

BIG-IPは、DNSサービスやロードバランサー(LB)として重要な役割を担っています。重要インフラ機器の運用品質向上と、チーム全体の技術力強化は、組織にとって不可欠です。

実施内容

2日間のプログラムは下記のような内容でした。

 

【Day 1】 BIG-IP LTM 研修

BIG-IP基礎(仮想サーバー/プール設定)

ロードバランシング実装演習

トラブルシューティング実践

 

【Day 2】 BIG-IP DNS(GTM)研修

高度な構成設定

nPath構成の実装

DNS/LTM連携構成

広域負荷分散の実現

広域負荷分散の実装演習

トラブルシューティング実践

合宿での研修風景

得られた成果

「運用効率の向上」と「技術的知見の深化」において、以下のような成果が得られたと考えています。

 

●運用効率の向上

・新規構築から運用までの一貫した知識習得 → 実機での構築経験による設定意図の理解

・iHealthを活用したトラブル時の迅速な対応

    → 保守サポートに頼らず、ある程度自分たちで解決可能に

・障害時の迅速な原因特定

 

●技術的知見の深化

・AutoLastHopなどの固有機能の理解促進

・トラフィックコントロール最適化手法の習得

・冗長構成における信頼性向上策の習得

・LTM/DNS(GTM)の製品特性の明確化

    → CDNサービスにおける最適な構成の理解

参加メンバーの感想

●BIG-IP-DNSもBIG-IP-LTMも構築手順がないため、担当でない限りイチからBIG-IPを触る(構築する)というのは中々できない貴重な体験でした。
今回の勉強会は成り立ちを知るのに非常にいい経験でした。(T.K.さん)

 

●LTMとGTMの名称と役割の違いを改めて整理することができ、設定内容からサービス構成のイメージがつかめてCDNext(自社CDNサービス)の理解にもつながりました。(K.Y.さん)

 

●Jストリームと同じ環境を検証環境として提供いただいたので、実機操作がやりやすかった。(K.E.さん)

 

●初期設定からロードバランシングまで通してのハンズオンにより、 AutoLastHopといった独自の実装も改めておさらいすることができた。(H.I.さん テックリード)

 

●iHealthを用いたステータス確認で、現在の高負荷問題への効果的な対処方法を習得できた。また、証明書切れの影響とその確認コマンドを学び、現在直面している課題の解決に直接活用できる知見を得た。(D.I.さん)

休憩は、お茶を入れながらわきあいあいと

まとめと今後について

今回の合宿では、下記のような成果が期待されるものでした。

 

●トラブルシューティング時間の短縮

●予防保守による障害の未然防止

●チーム全体の技術力向上

 

なお、今後のいんふらっと会では、以下を予定しています。

 

●運用手順の標準化推進

●継続的な技術力向上 定期的な勉強会への参加

●現行のBIG-IPが2027頃 EOSを迎えるため、新OSの検証実施・勉強会への参加

 

またご紹介できればと思います。

※在籍年数や役職を含む記載内容は、掲載当時のものです。その後、状況が変化していることがあります。