JANOG56のストリーミング
Jストリームは2025年7月30日(水)~8月1日(金)に島根県松江市で開催されるJANOG56に、ストリーミングサポーターとして参加いたします。JANOGは、数多くのネットワーク技術者が参加して新規技術の紹介や討論を行う大規模な交流の場であり、登壇プログラムのライブ配信も行われます。
Jストリームでは機材の設営から配信画面の切り替え等のオペレーションをホストである株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)さんと一緒に担当します。さらにJストリーム独自の試みとして、各会場の配信をユーザーが自由に切り替えて視聴できる、マルチアングル配信も提供します。
また、6月にIIJさんと一緒に行ったホットステージの様子はJANOGのニュースレターとしても公開されていますので、一緒にご覧いただけると嬉しいです。
「LINK」プロジェクトについて
Jストリームでは、自社の技術広報や社外とコラボレーション企画の推進を目的とした「LINK」というプロジェクトを2025年4月に発足させました。LINKプロジェクトでは、QUNOGやJANOGのようなネットワーク関連のイベントの協賛・現場対応が、活動の大きな柱の一つなっています。
今回は、私を含め4名のLINKメンバーが現地に赴きます。動画配信の支援を通してJストリームの認知を向上し、外部との繋がりを強化することはもちろん、メンバー個々人が、配信やネットワークの知識・技術を吸収して成長できる機会となるように努めてまいります。
マルチアングル配信の見どころ
JANOG56では、視聴したい映像を自由に切り替えられる「マルチアングル配信」を実施予定です。マルチアングルいうことで、発表や議論が行われる3会場の映像と会場内の定点映像の4画面を合成し、視聴者は全体表示と、各映像の表示を自由に行き来することができます。

マルチアングル配信を支える技術
マルチアングル配信を実現するための技術仕様を紹介します。各会議場からの映像・音声データは各会場エンコーダーよりSRT(Secure Reliable Transport Protocol)を使ってJストリームの本社まで伝送します。
あわせて会場の定点映像は、スマートフォンのカメラで撮影し、そのまま同じくSRTで伝送します。Jストリーム本社にはビデオスイッチャーというデコーダーを設置しており、受信した複数のSRTソースの中からマルチビューワに送信する映像を選択します。
マルチビューワで4アングル分の画を4Kの映像信号に合成し、SDIでエンコーダーに出力します。最後にマルチアングル用の配信サーバーに映像を打ち上げます。
新規開発:Androidエンコーダー
今回の配信では、手軽に、どこでもライブ配信ができるよう開発したAndroid用のエンコーダーを現地に持ち込んで配信をする予定です。
このエンコーダーを使えばAndroidスマートフォンだけでSRTを出力できます。現地に参加される方は、是非スマートフォンエンコーダーを探してみてください。ただ、簡単に見える場所にはないかもしれないですが(笑)

JANOG初参加にむけた意気込み
私個人としてのNOGへの参加は、前回のQUNOG31(沖縄)に続き2回目となります。JANOGは初参加です。
実を言うと、ネットワークの分野に関しては、「難しそう」「普段の生活では意識しない物理機器の知識が必要そう」とハードルの高さを感じており、また、目で見て直感的に理解できるジャンルの方が得意だと感じていたことから、何となく遠ざけてきてしまいました。しかし、このNOGへの参加が関心興味を持つきっかけとなっており、今ではLINKプロジェクトに参加して良かったと感じております。
また、普段は発生しない業務や仕事を経験することができており、自己の成長を感じます。特に、ライブ配信用の機材にじかに触れての設営作業は、配信プラットフォーム上での業務が主である私にとっては新鮮です。その他にも各種手続きや、社外の方とのMTG・懇親会など、ビジネスパーソンとしては慣れておきたい経験をさせてもらっています。(初めての飛行機利用も経験しました 笑)
今回のJANOG56参加にあたって、積極的にイベント運営に関わることで一技術者としてライブ配信により習熟できるようにするとともに、関係者との円滑な連携を図り方・配慮の仕方をメンバーから学びたいと思います。
【関連リンク】
- JANOG56 配信チームのご紹介:IIJ × Jストリーム × 学生チームで挑むライブストリーミング ※JANOG56公式サイトへリンクします
- SRT Alliance – Open-source SRT – Secure Reliable Transport ※SRT Alliance公式サイトへリンクします