2026年1月に大阪で開催された JANOG57 Meeting。全国から約6,000名が参加し、会場の 4・5・6F は入場規制がかかるほどの盛況となりました。
本記事ではJANOG57で登壇した神戸 悠希さん、今井 宏謙さんの振り返りを紹介します。
Day2「JANOGで育った私たち」レポ(神戸 悠希)
●セッション概要
JANOGに参加しながら成長してきた方々が登壇し、これまでの経験と現在の姿を語るパネルディスカッション。
若手にとっては「こういう成長の仕方がある」という発見の場に、長年の参加者にとっては自らの歩みを重ねられる場となる企画でした。
進行は、プログラム委員の
冨永 良明 氏(NTT株式会社)
パネリストには4名が登壇しました:
秋野 佑奈 氏(株式会社セイコーソリューションズ)
中野 寛二 氏(NTT株式会社)
吉野 純平 氏(株式会社MIXI)
神戸 悠希(Jストリーム)
当日は会場投票でテーマを選び、「JANOGでよかったこと」「JANOGの面白いところ」ついてパネリストが語り、会場と対話しながら議論が進行。JANOGが提供してきた価値やコミュニティの未来像が、多角的に浮かび上がりました。
年齢や経験にとらわれず、不安や疑問も率直に語りあえる雰囲気で、会場は終始和やかかつ熱気のある空気に包まれていました。
■プログラム紹介ページ(資料・アーカイブ配信公開中)

学生のうちから外に出る価値を伝えたかった ~登壇振り返り~
今回の登壇は、プログラム委員である冨永さんからのご指名がきっかけでした。Internet Week 2025 の会場でお会いした際、冨永さんから
「元気だから登壇者に選んだ」
と言っていただき、その一言が自分を後押ししてくれました。
私が最も伝えたかったメッセージは、
「JANOGに参加すると、自分を知ってもらう機会が増える」
ということです。
学生の頃、周囲にネットワークに興味のある仲間が少なく、寂しさを感じていました。
そんな経験から、
「学生時代から外部のイベントに参加すると、何かしらのいい思い出が増えるよ!」
ということを伝えたかったです。

登壇が決まってから、ずっと緊張が続きました。
特に前日はほとんど眠れず、会場へ向かう当日の朝も目をこすりながら歩いていたのを覚えています。
会場へ着くと、パネラーの皆さんと軽く挨拶を交わし、雑談をする中で徐々に緊張がほぐれました。
皆さんとても気さくで、JANOGの登壇経験も豊富だったため、安心感がありました。
今回、ありのままで行こうと思い、練習は一切しませんでした。取り繕ったりせずに、素で行こうと思ったからです。
周りからは登壇なんてすごいね!と言っていただけましたが、本番中は話す内容が緊張して飛び、思うように発表できなかったです。泣
経験も回りのパネラーの皆さんに比べて浅いので、オンマイクで質問をくださった方への質問等はあまり答えられませんでした。
悔しい思いもありますが、学びになったのと、登壇という貴重な体験をさせていただけたことを周りに感謝しております。
冨永さんからのメッセージ
冨永 良明 氏
JANOG57 プログラム委員
印象としては、自分を偽らない人だということ。楽しいときはすごく笑っているし、疲れているときはとても疲れています。
「登壇したらすごく緊張した顔をするかな?」と心配したのですが、実際には楽しそうに話していて、良かったなと思っています。
JANOG55 では委員会は異なりましたが(私はプログラム委員、神戸さんは編成企画委員)、他委員から見ても頑張っている姿が目につきました。懇親会でも楽しく活動していたと言っていたし、互いに励まし合える仲だと思っています。
InternetWeek 2025 でたまたまお会いしたときに、いろいろな人とイキイキと懇親している様子を見て、今回のお題 「JANOGで育った私たち」 にぴったりだと思いました。
神戸くんは、これからも JANOG の中でどんどん成長していく人だと思います。
また、一緒にスタッフ活動ができたら嬉しいですね。

Day3「『いま』メタルLANについて考えてみよう」レポ(今井 宏謙)

●セッション概要
LANケーブル・配線部材メーカーの日本製線株式会社とJANOG57 NOCメンバーが、メタルLAN配線の最新知識と実践ノウハウを紹介する共同プログラムです。
登壇者:
仙谷 悠 氏(日本製線株式会社)
浅香 芳晴 氏(同)
鷲津 光貴 氏(名古屋学院大学)
今井 宏謙(Jストリーム)
当日は、日本製線株式会社より、正しいメタル配線の基礎知識として、ケーブル規格動向やRJ45プラグ品質、トラブル事例が紹介されました。
また、JANOG57 NOCチームとして、鷲津さん、今井から細径Cat6ケーブルを使った イベント Wi-Fi ネットワーク敷設の実践と品質確保のポイントを共有しました。
■プログラム紹介ページ(資料・アーカイブ配信公開中)
細径Cat6でつくるイベントWi-Fiの舞台裏 ~登壇振返り~
JANOG57で私も参加させていただいたNOCチームでは、JANOG本会議の3日間、来場者向けのWi-Fiを構築・運用します。
JANOG57 NOCチームは日本製線様より、準備期間のケーブル講習会の実施や、後述のオリジナルケーブルの作成など、様々なご協力を頂いておりました。
その中でNOC宛に共同登壇の話を頂き、NOCのケーブルチームより鷲津さんと私が登壇させていただきました。
JANOGのNOCでは例年大規模なイベントネットワーク構築となりますが、今回も例にもれずケーブル総長2km超(2,333m)の大規模な構築となりました。
例年と違った点として、今回はホストのさくらインターネット様経由で、日本製線様のJANOG57オリジナルケーブル(Cat6 細径)を作成頂き、会場のUTPはすべてこのオリジナルケーブルで配線を行いました。
私自身はイベントで細径ケーブルを使うのは初めてでしたので、様々な気づきや発見がありました。
登壇時にもご紹介させていただきましたが、JANOGを始めとしたアドホックなネットワーク構築において、細径ケーブルを利用すると
・ケーブルの体積が小さくなるので梱包容量が減る
・重量が軽いため、長尺ケーブルであるほど敷設/撤収時の運搬が楽
・ケーブルが束なる箇所での養生がしやすい、ケーブルプロテクターに入る本数が多い
・ドア下などの細い隙間を通す事ができる
・今回使ったケーブルは撚り線だったためクセが付きにくく、直線の敷設がしやすい
といったメリットがあり、一方で
・長尺のケーブルを使いづらい(一般の上限100mに対し、今回利用した細径は仕様上60mが上限)
・人の導線になる場所や台車の通り道などでは、外部要因による断線の懸念
・露出した配線となるため耐久性への不安、敷設時の扱いに注意が必要
といったデメリットも感じました。
当然適材適所での利用を行う必要はありますが、細径ケーブルは適した場所では非常にメリットが大きいと感じました。
今回のプログラムにて、鷲津さんと私はNOCチームとして登壇をさせていただきましたが、日本製線様からはメタルケーブルに関する正しいナレッジ・ノウハウをお話し頂きました。
こちらもみんな大好き物理の話となっており、非常に興味深い内容も多くありますので、気になる方は公開されている資料やアーカイブをぜひご確認ください。
私も普段の業務ではあまり触ることのない、物理的な話を沢山聞くことができ、一参加者として非常に楽しくプログラムを拝聴させていただいておりました。
今回のNOC及び登壇の経験は自身の業務に活かせることろは活かし、また今後またイベントNOCに参加する機会があれば、そこでも活かしていきたいと思います。




