配信の舞台裏に潜入!学生が挑んだ「JANOG56」ライブの最前線
2025年7月30日〜8月1日に島根県松江市で開催され「JANOG56」。
Jストリームは、本ミーティングのホスト企業である株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)と協力し、ストリーミングサポーターとしてライブ配信を担当しました。さらに、Jストリーム独自の試みとして、視聴者が各会場の配信を自由に切り替えられる「マルチアングル配信」も提供しました。
今回のライブ現場には、有志学生3名が参加し、機器の接続方法や配信の仕組みを学びながら、ライブシステムの構築・運用を実践しました。
学生たちは、現場でのリアルな体験を通じて、どんな気づきや学びを得たのでしょうか?
現地に赴いた3名の学生に、参加のきっかけ・現場での発見・今後の展望について、一問一答形式でインタビューしました。
※ご紹介は、アルファベット順です。
かいちゃん さん

Q1: 普段大学で学んでいることや、研究テーマはどんな分野ですか?
主にネットワーク関連を学んでおり、ドメイン名のライフサイクルについて研究しています。
Q2:今回のJANOG56に参加してみたいと思ったきっかけは何でしたか?
JANOG54、55に参加して新たな学びや繋がりなどができて、僕自身大きく変わることができたので、今回も何か新たな発見ができればと思い参加しました。
Q3: 当日の担当業務、担当業務でのこだわりについてお聞かせください。
私は学校の都合上Day1に参加できなかったので、2日間で様々なことができるように担当場所で毎回違うことができるようにさせて頂きました。
Q4:今回の取組みの中で、新しく得た知識やスキルを教えてください。
今回、QUNOG※とは違った配信方法でまた違う技術を学べたのはもちろんなのですが、それ以上に準備を怠らない大切さや、入念にチェックする姿勢など失敗できない状況での心構えを学ぶことができ、来年から社会人になる私としては大きなものを学ぶことができました。
※QUNOG(きゅうのぐ):九州および沖縄地域のネットワークオペレータ集団のコミュニティ

Q5:業界の企業同士が協力する姿を間近で見て、どのように感じましたか?
すごくJANOG感があって良かったです。違う企業同士が集まって一つのものを作り上げる所を間近で見ることができて、やっぱりこういう熱量などがいいなと感心し、私自身、社会人になっても忘れたくないなと感じました。
Q6:実際の仕事の進め方や雰囲気を体感できた場面はありましたか?
はい。打ち合わせの調整や雰囲気、実際に機材の組み立て、調整している所を見ると実際の仕事へのイメージが湧きました。
Q7:Jストリーム、Jストリーム社員の印象を一言で言うと?
ベタですけど家族のような印象を受けました。すごく親身になって頂いたからです。
困っている時やそうでない時もいつも気にかけてくださり、とても楽しく取り組むことができました。またやる時はしっかりやり、親睦会などではしっかり楽しむ。何にでも全力で取り組み、協力しながら真面目に楽しむところに感銘を受けました。
Q8:JANOG56への参加を終えて、今どのような思いがありますか?
とても楽しく過ごせて、非日常感を味わえたので消失感もあります。ですが、今後体験できないような貴重な時間を過ごせたので、一生の思い出になったと感じています。
Q9:今後の学びやキャリアにどう活かしたいと考えていますか?
第一にまず、今回学んだことを修論に活かして計画的に終わらせたいなと考えています。卒業しないとどうしようもないので(笑)。
また、卒業してからもこういう場に参加することで、このJANOGの熱量を忘れずに仕事に取り組みたいと考えています。
Q10:今回のイベントを、どんな人におすすめしたいと思いますか?
IT関連に興味があるけど、なかなか一歩踏み出せない人に私はおすすめしたいと考えています。私自身、研究室から外にあまり出ることなく過ごしていたので、JANOGなどに参加することで新しい扉を開き、自分自身の知見が増えたり、モチベーションの向上につながると考えています。
Q11:これから挑戦したいことや意気込みがあればぜひ教えてください。
修論を書き上げて卒業します!その間にも2つ資格を取りたいと考えているので、並行して取り組めるように、今回の学びを活かして頑張ります。
小西 希拓 さん

Q1: 普段大学で学んでいることや、研究テーマはどんな分野ですか?
主にネットワーク基盤技術を学び、BGPを安全に運用するための技術であるRPKIに関する研究を行っています。
Q2:今回のJANOG56に参加してみたいと思ったきっかけは何でしたか?
ネットワーク運用の現場でどのような課題が共有され、どんな最新事例が議論されているのかを直接学びたいと思ったことがきっかけです。特に、BGPやRPKIといった自分が研究しているテーマが、JANOGでもどのように扱われているのかに強い関心があり、現場のエンジニアの方々の知見を吸収したいと考えました。
Q3: 当日の担当業務、担当業務でのこだわりについてお聞かせください。
絶対にミスをしないことを自分のこだわりとして業務に臨みました。ミスをしてしまうと、その分他の方への負担が大きくなり、全体の進行にも影響を及ぼしかねないと考えたからです。
Q4:今回の取組みの中で、新しく得た知識やスキルを教えてください。
これまでは配信を見る立場でしたが、今回配信チームに参加させていただいたことで、配信に使用する機材やソフトなど、さまざまなことを学ぶことができました。

Q5:業界の企業同士が協力する姿を間近で見て、どのように感じましたか?
業界の企業同士が協力して一つの配信を成功させようとしている姿を間近で見て、とても心強く感じました。
Q6:実際の仕事の進め方や雰囲気を体感できた場面はありましたか?
トラブルが起こった際にも慌てることなく、冷静に状況を共有しながら解決策を検討している様子を間近で見て、現場では落ち着いた対応が重要であることを実感しました。
Q7:Jストリーム、Jストリーム社員の印象を一言で言うと?
すごく明るく、まじめな方々だと思います。
明るい雰囲気で声をかけ合いながら作業を進めつつ、細かい部分まで丁寧に確認し、確実に仕事を遂行していたからです。
Q8:JANOG56への参加を終えて、今どのような思いがありますか?
JANOG56への参加を通して、多くの技術や現場の知識を学ぶことができ、とても有意義な経験になったと感じています。
Q9:今後の学びやキャリアにどう活かしたいと考えていますか?
今回学んだ現場の知識やチームでの動き方を、大学での研究や課題活動に活かし、より実践的なスキルを身につけていきたいと考えています。
Q10:今回のイベントを、どんな人におすすめしたいと思いますか?
インターネット技術者を目指している人には、ぜひ参加してほしいと思います。
Q11:これから挑戦したいことや意気込みがあればぜひ教えてください。
今回の経験を活かして、これからもさまざまな活動に挑戦していきたいと思います。
MR さん

Q1: 普段大学で学んでいることや、研究テーマはどんな分野ですか?
情報科学を専攻しています。研究では、日本国内のインターネット通信速度に地域間でどれほどの差があるのか、実際の測定データを用いて調査しています。
Q2:今回のJANOG56に参加してみたいと思ったきっかけは何でしたか?
ネットワーク分野に興味があり、知識を深める良い機会になると考えました。最先端の技術や議論に触れることで、新しい知見を得られると思い、参加してみたいと思いました。
Q3: 当日の担当業務、担当業務でのこだわりについてお聞かせください。
当日は配信チームでカメラを担当しました。こだわった点としては、単に講演者を映すだけでなく、常に画角のどの位置に配置すれば視聴者にとって最も見やすいかを意識し、学んだことを実践していました。
Q4:今回の取組みの中で、新しく得た知識やスキルを教えてください。
プロの現場でのカメラ操作の技術です。特に、講演者を画角のどの位置に収めるかという、視聴者の視点に立った画作りを学び、実践できたのは大きな収穫でした。
Q5:実際の仕事の進め方や雰囲気を体感できた場面はありましたか?
会場での機材設置の段取りから、本番中の配信業務に至るまで、実際の仕事の流れを肌で感じることができました。特に印象的だったのは、配信中のSlackでのやり取りです。プロの方々がどのようなポイントを重視し、どう連携を取りながら配信を進めているのかをリアルタイムで知ることができ、非常に勉強になりました。

Q6:Jストリーム、Jストリーム社員の印象を一言で言うと?
「少数精鋭」です。
JANOGや以前参加したQUNOGの現場で、限られた人数にもかかわらず、非常にスマートかつ効率的に配信環境を構築・運用されている姿が強く印象に残っているからです。
Q7:JANOG56への参加を終えて、今どのような思いがありますか?
JANOG56への参加を通して、多くの技術や現場の知識を学ぶことができ、とても有意義な経験になったと感じています。
Q8:今後の学びやキャリアにどう活かしたいと考えていますか?
今後、QUNOGやETロボットコンテストなど、自身が関わるイベントで配信を担当する機会があります。今回学んだ知識とスキルを、それらの場で積極的に活かしていきたいと考えています。
Q9:今回のイベントを、どんな人におすすめしたいと思いますか?
配信技術やネットワークに興味がある方には、間違いなくおすすめできるイベントです。実践的な内容の講演が多く、とても学びが多いと思います。夢中になりすぎて担当業務に支障が出ないようにだけ注意が必要ですが、それほど魅力的な内容がそろっています。
Q10:これから挑戦したいことや意気込みがあればぜひ教えてください。
JANOGのNOCチームに参加して、ネットワークの裏側を支える活動にも挑戦していきたいと考えています。
以上、JANOG56ライブ配信の舞台裏を支えた3名の学生の皆さんへのインタビューでした。
かいちゃんさん、小西さん、MRさん、これからもいろいろな取組みを通じて、一緒に業界を盛り上げていけたら嬉しいです♪
