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快適なオンライン飲み会体験を提供する「のみぱら」がJストリーム賞を受賞 ー JPHACKS2022

快適なオンライン飲み会体験を提供する「のみぱら」がJストリーム賞を受賞 ー JPHACKS2022

10月より約1か月にわたり開催されてきた国内最大級の学生ハッカソンJPHACKS 2022が、11月13日に東京・一橋講堂で最終日となるAward Dayを迎えました。

 

 

JPHACKS 2022において、オンライン飲み会に最適化されたビデオ通話サービス「のみぱら」が、イノベーター認定、審査員特別賞、Jストリーム賞をはじめ多くの賞を受賞しました。今回は、「のみぱら」の作品概要と、開発されたチームZの皆さんの受賞コメントをご紹介します。

JPHACKS 2022 Jストリーム賞贈賞での記念撮影(左からJストリーム・アーキテクトの大川高志さん、チームZのF.Y.さん、M.Y.さん、J.Y.さん、N.K.さん、Jストリーム・人事部のN.M.さん

オンライン飲み会が盛り上がらない「会話する難しさ」に着目し、課題解決

「のみぱら」は、オンライン飲み会に最適化されたオンラインビデオ通話サービス。コロナ禍での新しい生活様式、そして在宅ベースでの就学・就業等の拡大により、コミュニケーションも大きく変化しました。オンライン飲み会も一般的になってきましたが、「ひとつの画面で複数の人の声が重なると聞き取れない」「会話や話題が自由に行き来できない」→それゆえ「常に全員へ万遍なく気を遣う」→結果「盛り上がらない。。。」という経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。オフラインの時とは異なり、大勢では会話が錯そうしたり、その逆に、ルームに分かれると全体の雰囲気がわからず一体感も薄れ、、、と苦労が絶えません。

「のみぱら」では、複数人がひとつのビデオ通話上にいながら、オフライン飲み会同様に、並行して別々の話題を進めることが簡単にできます。特定の人との会話に集中する際に、ルームに分かれることなく、フォーカスの有無により相手の音声ボリュームが変化します。

 

 

また、フォーカス機能に関連し、視線検知機能(WebGazer.js)やモーション検知(TensorFlow.js)なども盛り込まれています(図1)。

のみぱらのアーキテクチャ
【図1】「のみぱら」のアーキテクチャ

ユーザーは、話している相手をクリックすると、フォーカスした相手の声だけが大きく聞こえます。その間、他の参加者の声は小さくなり、カクテルパーティー効果を簡単に再現することができます。フォーカスを解除したい場合は、相手を再度クリックすると通常の音量に戻ります。フォーカス相手は、1対1に限定せず複数人も選択可能。このように、わずかなクリック操作で、飲み会の状況や話題にあわせて、参加者同士が自由にやりとりしながら会話を楽しめるようになります(図2・クリックすると動画プレゼンが再生されます)

【図2】会話したい相手をクリックするとオレンジ枠でフォーカスされ、お互いの声が他よりも大きく聞こえ、会話に集中することができる。フォーカス機能は、視線計測でも実現可能(クリックすると動画プレゼンが再生されます)

Award Dayでの、チームZさんの「のみぱら」最終プレゼンの様子です。作品について、デモを見ながら、楽しく、スムーズに理解を深めることができました(図3)。

【図3】チームZの皆さんによる「のみぱら」最終プレゼンの様子

また、JPHACKSシニア審査員の神武さんが、当日の様子をTwitter実況されていますので、こちらもご紹介できればと思います。

チームZさんからの受賞コメント

「のみぱら」は、JPHACKS2022において、組織委員会及び審査委員会により優れたプロダクト及びチームへ贈られるJPHACKS2022 イノベーター認定として表彰された他、審査員特別賞、Jストリーム賞を含む複数の企業賞と数多くの受賞をしました。

 

今回のJストリーム賞贈賞に際し、チームZの皆さんからは忙しい学業の合間を縫って受賞コメントをいただきました! ※コメントは、(図4)記念写真の並び順で掲載しております。

F.Y.さん(左から2番目):

この度はJストリーム賞を授与していただき、誠にありがとうございます。私たちのチームは、全てリモート環境で活動を行っていました。意思疎通を図るため、伝え方に工夫しながら、チーム開発を行っていました。その工夫がプロダクトにも表現することができ、Jストリーム賞の受賞にも繋がったと考えております。

 

N.K.さん(左から3番目):

この度は、このような賞をありがとうございます。「伝え方」に関して情熱を持っておられるJストリーム様に評価いただけたこと、とても光栄に思います。開発期間中は大変なことも多かったですが、最後までやりきれて良かったと思います。

 

J.Y.さん(左から4番目):

この度は素敵な賞をいただきありがとうございます。Jストリームさんのコーポレートメッセージ「もっと素敵な伝え方を。」は私たちが目指したもっとユーザーにオンライン飲み会を楽しんでもらうことと共通する部分があると思うので評価していただきとてもうれしいです。

 

M.Y.さん(左から5番目):

私たちは「のみぱら!」を通して、ユーザー視点を考え、既存のオンライン飲み会の課題を解決することを目指しました。Jストリームさんにその点しっかりと評価していただき大変光栄に思います。ありがとうございました。

【図4】贈賞後、チームZの皆さんと再度の記念撮影。JPHACKSのジュニア審査員を務める、JストリームバックエンドエンジニアのR.K.さん(一番左)も加わりました。Jストリーム賞副賞は、Amazonギフト券(お一人2万円分)とうまい棒1年分をお贈りしました

Jストリーム賞贈賞理由

Jストリームは動画配信技術を軸にした企業のDX推進のためのプロダクト・サービスを提供しています。

そのため、JPHACKSでのJストリーム賞においては、動画や音声に関する作品である点を含め、以下3つをもとに選考しました。

 

・ユーザ視点で課題解決が考えられていること

・映像や音声に関連したものであること

・Jストリームのコーポレートメッセージ「もっと素敵な伝え方を。」が感じられるもの

 

チームZさんの「のみぱら」は、コロナ禍によりもたらされたコミュニケーション不全という喫緊の社会問題を技術の力で解決する素晴らしい取組みで、とても共感いたしました。作品づくりに際しては、飲み会が一人の話を延々と聞くだけになるという誰もが感じている課題をベースに、ユーザーに寄り添う丁寧な検討と機能選定をされています。

 

実際に、チーム内でも実際に「のみぱら」を使い、オンライン飲み会の盛り上がりへの手応えを感じられたとことですが、Jストリームでは飲み会に限定しない幅広い利用シーンでの可能性も感じています。カクテルパーティー効果の実現は、アイデアの賜物で、大変便利な機能です。

 

この機能を活用することで、ユーザーは、「複数のルームにわかれコミュニケーションが分断される」ということもありません。自由なやりとりや会話を後押しするという点で、LT会や、企業の研修や全社会議などをはじめ汎用的に使えるのではないかと思います。

 

また、表情検知によるエフェクト表示による演出や、視線検知や飲みモーションの検知など先進的な部分にも数多く挑戦されていました。Jストリームも目指す「素敵な伝え方」を実践されており、贈賞を決定いたしました。

 

これからもテクノロジーの力でコミュニケーションを進化させるご活躍をお祈りしています!

JPHACKS協賛を終えて

昨年から2度目の協賛となるJPHACKSでしたが、参加チームの皆さんは、技術選定をしっかり考え、最新技術にもチャレンジされていました。協賛企業としてピッチや交流会に参加させてもらったJストリームエンジニアも「文句なしに楽しい!」「負けてられない気持ちになる」「自分の活力になる」と参加学生の皆さんからたくさんのパワーをいただきました。


Jストリームでは、今後も未来ある学生の皆さんに一つでも多く経験していただく支援が継続できたらと考えています。

【関連情報】

チームZさんの作品「のみぱら」:GitHub – jphacks/F_2205

「JPHACKS 2022 Award Day」進出チーム 16組を発表 | JPHACKS