2021年秋に国内最大級の学生ハッカソンJPHACKS2021が開催され、Jストリームも協賛しました。
本イベントにおいて、小中学生向けプレゼン練習アプリ「SaFire」でイノベーター認定をはじめ多くの賞を受賞した「チームてげてげ」のお二人。Jストリームからも企業賞をお贈りしました。今回は受賞作品「SaFire」についてと、受賞したお二人より忙しい学業の合間を縫ってコメントをいただきましたのでご紹介いたします!
映像やAIを活用しプレゼンテーションを向上させるアプリを開発
チームてげてげのお二人が開発したのは、小中学生のプレゼンテーション力アップをサポートするアプリ「SaFire」。こちらのアプリでは、簡単にプレゼンテーション資料の作成ができる他、AIによる解析で練習を可視化でき、効率的にスキルアップを目指すことができます。映像や音声を活用し、練習中のスマイルやフィラー数、時間などの目標スコアが設定でき、ゲーム感覚で楽しく自然と練習に励めます。
JPHACKSの最終段階であるAward Dayではファイナル進出チームのプレゼンテーションが行われますが、てげてげさんのプレゼンテーションは、非常にわかりやすく、聞き取りやすいものでした。実は、てげてげのお二人も当日に向けて「SaFire」を使って練習をされていたそうです(図1)。
JPHACKSでは、組織委員会及び審査委員会により優れたプロダクト及びチームへ贈られるJPHACKS Innovator認定として表彰された他、Jストリーム賞をはじめ多くの受賞をされました。
今回、教育×Tech分野に挑まれたのは、小中学生向けのプログラミング教室での講師アルバイトがきっかけだったそうです。せっかくいい作品を作っても、プレゼンテーションが上手にできないことが原因で負のスパイラルに陥っているこどもたちを助けたい!という想いから開発に至ったとのことでした。
「SaFire」を開発されたチームてげてげのお二人より受賞コメントをいただきました。
てげてげさんからの受賞コメント
この度は企業賞にご選出くださり、ありがとうございます。私たちのチームは学校も異なるメンバーで構成されていて、たまたま海外研修で仲良くなって今につながっているチームです。テクノロジーに没頭し、現実の課題と結び合わせることで今回のような作品を作ることができました。実際の私たちが目にした課題を、世にまだない方法で解決するというシンプルな開発でしたが、賞をいただくことができ、嬉しい限りです。
JPHACKS後も、色々な設計がユーザに向き合っているか?など、再設計をしながら開発を継続しています。このアプリケーションを世に出すことも1つではありますが、今後もさまざまな世にある課題を自分なりの方法で解決していければと思います。
Jストリーム賞贈賞理由
今回、Jストリームでは以下3つをもとに企業賞の選考をしました。
・ユーザー視点で課題解決が考えられていること
・映像や音声に関連したものであること
・Jストリームのコーポレートメッセージ「もっと素敵な伝え方を。」が感じられるもの
Jストリームでは、Award Dayにおいて2名のエンジニアが審査を行いましたが、「SaFire」は、講師アルバイトの経験を活かした課題設定がベースにあり、企画や着眼点にとても説得力がありました。
またターゲットを小中学生に絞り、練習を続ける上での挫折ポイントや動機付けについて考え抜かれており、盛り込む機能やUIUXがとてもシャープに感じました。結果として、他のユーザー層にも共通するプレゼン課題解決へも応用でき、学習アプリとして広く効果が期待できそうだと思いました。
ビジネスの現場でも、「プレゼンテーションの上達は場数を踏むしかない」と言われますが、人前でしゃべる機会は限られます。とはいえ一人で鏡に向かって練習を続けていても、自分のやっていることが正しいのかわからず、不安になります。「SaFire」では、映像や音声を活用し、プレゼンテーション練習へのスタートと客観視ができ、一人でも楽しみながら克服できそうです。
学びの主体性を通じ、一人一人の考えや想いを発信する力を強化することは、Jストリームが掲げるスローガン「もっと素敵な伝え方を。」に通じると贈賞を決定いたしました。これからもテクノロジーの力でコミュニケーションを進化させるご活躍をお祈りしています!
Jストリームでは、今後も未来ある学生の皆さんに一つでも多く経験していただく支援が継続できたらと考えています。