2026年1月21日にプラットフォーム本部の月1LT会(Talks-LT)が開催されました。
本記事では、当日のLTの中から、ネットワークインフラ部・ 伊藤 大吾さん発表の「チェックシートの有効性について」をご紹介します。
チェックシートって身近ですが、話を聞いてみると「そういえば意外と活用できていないかも…」と気づかされる内容でした。
チェックシートは、なぜ効くのか?
私が担当するネットワーク運用業務では、
・バージョンアップ
・ネットワークの新規構築
・設定追加
・本番投入……
など多くの工程があります。
こうした作業を「安全に」「確実に」進めるために大事なのが、
1.事前に行う安全活動
-作業前打合せ、KY(危険予知)活動など
2.作業中の安全活動(実行フェイズ)
-指さし呼称、ダブルチェックなど
3.作業後の安全活動(完了・振返り)
-監視・アラート確認、サービス正常性確認など
4.継続的な安全管理・仕組み
-手順書の改定、ナレッジ共有など
です。上にある1~4の内容をサイクルとして回していくことは、調べてみると、ITILやPDCAをはじめ結構いろいろなフレームワークでも述べられています。
ベストプラクティスなんでしょうが、しかしこれ、実作業で当てはめてみると、作業量がかなり多い。“頭の中だけ”で回そうとすると、どうしてもヒューマンエラーが発生しがちです。だからこそ、覚えない仕組みとして チェックシート が効いてくるのです。
ここで、参考文献もご紹介します。
Amazon.co.jp: アナタはなぜチェックリストを使わないのか?【ミスを最大限に減らしベストの決断力を持つ!】 : アトゥール ガワンデ, 吉田 竜

チェックシートがもたらす3つのいいこと
チェックシートのメリットは次の3つです。
① 作業忘れや順序忘れの軽減
全てが頭の中だと内容があいまいになりますよね。ヒューマンエラー防止になります。
② 認知負荷の軽減
作業中の「次なんだっけ?」をなくし、本当に集中すべき部分にリソースを使えるようになります。
③ 作業の証跡として活用できる
リストを残すルールが機能していれば、「半年前どんな設定したっけ…?」といったことを回避できる。確認や、ケースによっては一次対応を早めることができます。
“良い”チェックシートにある共通点
ただし、単にチェックシートを作れば良いというものではなさそうです。
LTでは、良いチェックシートには3つの特徴があります。
1.簡潔である
2.具体的である
3.実現性がある
「2.具体的である」で陥りやすいのがその粒度です。例えば、“安全に注意する” ではなく “ヘルメットの顎紐を締める” という粒度で書くこと。誰が見ても、同じ行動ができることが大切です。
また、「3.実現性がある」は、確認項目が重複していないか、コストとリターンにみあった項目か、ということを挙げました。実際の作業に基づかないチェックシートは、形骸化するリスクがあります。
手順化できない仕事はどうしよう?
たとえば、
・未知のエラーの検証作業
・顧客のニーズを探す
・新規事業の立ち上げ
みたいな、“決まった型や手順ががない仕事”ってありますよね。これは、さすがにチェックシートの出番は難しいか…と思いきや。
「基本方針をリスト化すると、仕事がぶれなくなります」。
これはエンジニアリングだけでなく、プロジェクト管理やマーケティングなどでも広く使える考え方かと思います。
【実例紹介】伊藤さんのバイト用チェックシート
最後に、チェックシートの実例紹介として私の趣味であるゲームの “バイト”用のチェックシートをご紹介します。
・作業前にアルコールは摂取していないか
・通信環境は事前に確認したか
・作業場所を備考に記載
・本日使用する道具を備考に記載
・コントローラーの充電は事前に確認したか
……などなど、リスト化したこれらの項目を速やかに確認します。(※にわかにchat覧が、活気づきました。)
編集部より:参加者の声をご紹介
最後の実例紹介は、「趣味にすらチェックシートが効く」 という、インパクトある実例の紹介でした。実際、参加者からは、「仕事の進め方って実際趣味含めて実生活で活きること多いですよね」といったコメントもあったり。
LT後は、参加者よりこんなコメントが。
「改めてチェックシートの大切さを感じた」
「チェックシートの作成と運用は業務フローに載せようと思いました」
「まずはどこにチェックシートを使えそうかの検討から始めたい」
「伊藤さんと同じ部だが、自部門の取組みを共有できたのは貴重だ」
ネットワークインフラ部門だけでなく、専門の垣根を超えて共通の気づきがあったようです。今回のLTでは、チェックシートについて、今日からすぐ試せる実践的なTipsが披露されました。
【ご紹介】Talks-LTとは?
“役立つ知見” と “ちょっと笑える話” が絶妙なバランスで混ざるJストリームプラットフォーム本部の月1イベントです。
技術ゴリゴリ……の他にも、「この資格にチャレンジしたよ」「イベント行ってきた!」「エンジニア育成どうする?」「試してみた」みたいな話を、一人持ち時間最大10分でゆるっと共有する会です。


