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Jストリームのテックリードが語る、ITエンジニアとしてあるべき姿と理想の環境

Jストリームのテックリードが語る、ITエンジニアとしてあるべき姿と理想の環境

この記事に登場する人

 K.I.(テックリード) 

前職ではフロントエンジニアとしてWindowsデスクトップアプリケーションを開発。当社では、テックリードとして動画プレーヤー開発をメインに担当。最近はEQだけでなく全社の動画プレイヤーを集約し機能性の向上を図る取り組みを行っている。

テックリードとしてJストリーム製品の動画プレイヤー開発をけん引するK.I.さん。ITエンジニアとしての経験をキャリアプランに沿って着実に積み上げながら、家族との時間も大切にするなどワークライフバランスを実現しています。大切にしているITエンジニアとしての価値観や姿勢、Jストリームの環境や制度の魅力を語ります。

お客様にとって、ITエンジニアにとって、納得のいくモノづくりを

私が所属しているプラットフォーム本部は、Jストリームの動画配信プラットフォームである

“J-Stream Equipmedia(ジェイストリーム・イクイップメディア)”や“J-Stream CDNext(ジェイストリーム・シーディーネクスト”の開発と保守・運用を行う部隊で構成されています。

 

 

その中で私は、アプリケーション開発課のテックリードを担当しています。特定のプロジェクトに参画して一点集中で取り組むのではなく、すべてのプロジェクトを俯瞰し、「こうすべきでは」「こうしたところに気をつけよう」などと技術面でアドバイスを行い、技術領域の責任を負うポジションです。動画プレイヤーの開発をメインに担当していて、全社の動画プレイヤーを集約して機能性の向上を図る取り組みも行っています。

 

 

たとえば、Web画面の領域ではTypescriptでReactを使ったり、Web APIの部分ではPHPやLaravelを使ったりすることが多いのですが、メンバーがそうしたフレームワークに沿って開発できているかを確認しています。いろいろなものを組み合わせて使っているので、ライブラリ化するにあたっては長く利用価値があるものをつくるよう注意喚起することも、心がけている点です。また、アプリケーション開発がフロントエンドとバックエンドに分かれているので、両者が連携して円滑に開発を進めるための枠組みづくりもしています。

 

 

テックリードとして大切にしているのは、良質な技術とお客様のニーズを融合することです。ITエンジニアは基本的に新しい技術が好きですし、誰もやっていないことに挑戦したいと考える傾向があります。しかし、いくら優れたものをつくっても、それがお客様にとって使いづらいものであれば意味がありません。お客様にとって利便性が高くまた長く使い続けていただけるものであると同時に、ITエンジニアである自分たちが胸を張って「良い」といえるようなサービス開発をしていきたいと思っています。

K.I.

「ないから諦める」ではなく「ないならつくればいい」の世界へ

Jストリームに転職する前はSESの会社で働いていました。さまざまな企業に派遣されては、いちからプロダクトを開発したり、保守・運用に携わったり、幅広いプロジェクトを経験しています。

 

 

その時代に身につけたのがお客様視点です。もともと私は新しい技術が大好きで、派遣先でも「もっと新しい技術を取り入れるべきだと思います」とよく提案していました。しかし、あまりに却下されることが続いたのでその理由を派遣先の上司に尋ねたところ、「利用するお客様にとって使いやすいかという視点が抜け落ちて、独りよがりになってしまっているのでは」と指摘いただいたんです。それから、考え方をあらため、お客様の利便性にも寄り添いながら、技術的な提案をするようになりました。お客様視点とITエンジニアの視点、両方をあわせて持つことで、はじめて特別な価値を提供できることに気づくことができた経験ですね。

K.I.

Jストリームとの出会いは、派遣先がJストリームの業務委託先だったことがきっかけです。ニコニコ動画などが流行する前から個人で動画配信を行っていた私にとって、Jストリームはとても興味深い存在に映りました。いまでこそ動画の時代を迎えていますが、こんな時代が訪れようとは誰も予測しなかった黎明期から動画配信プラットフォームでビジネスを展開していることを知ってとても驚いたのを覚えています。ここなら自分の興味とスキルを活かせそうだと思い、転職を決めました。

 

入社後、J-Stream Equipmediaを中心に自社製品全般の動画プレイヤーの開発に携わってきました。とくに印象に残っているのは、2020年のFlash Playerサポート終了にともなう移行プロジェクトです。Jストリームの動画プレイヤーもFlash Playerベースで動いていたので、すべて置き換えが必要でした。どのように置き換えるかだけではなく、これまでの使用感をなるべく維持しながら、それまで提供できていなかった新たな提供価値を届けることも意識してプロジェクトに取り組みました。

 

当時はまだメンバー数が少なく、動画プレイヤーやフロントエンドのアプリケーションをつくることができるのは私しかいなかったので、約1年の期間をかけてひとりで取り組みました。以前であれば「仕様上できないから仕方ない」と諦めていたことも、粘り強く取り組んだことで理想のかたちに近づけたと思っています。

 

このプロジェクトを経て、「世の中にないから諦める」ではなく「世の中にないなら自分でつくればいい」というマインドを持てるようになりました。

ITエンジニアの自由なキャリア設計を支える制度が魅力

2023年で入社7年目を迎えますが、JストリームはITエンジニアにとってさまざまな面で魅力ある環境だと感じています。まず仕事面では、会社全体がチャレンジに寛容です。やりたいことを自由に発信できますし、筋が通っていれば取り組むチャンスも与えてもらえます。

 

 

私がいま管轄している動画プレイヤー開発のチーム自体、立ち上げたい意向を入社してまもないころから伝え続けてきた結果生まれたもの。また、管理職以外のキャリアパスが用意されていることもエンジニアにとって願ってもない点です。Tech人事制度という評価制度に基づいて技術面がしっかり評価されるので、「ITエンジニアとしてキャリアを積んでいきたい」という方も活躍しやすいと思います。

 

 

一緒に働く仲間の顔ぶれも魅力的です。動画配信プラットフォームの開発はかなりニッチな分野であるからか、インフラやアプリケーションやバックエンドなど、それぞれの領域に技術好きの尖ったエンジニアがいます。互いの専門知識を教え合うことができるので、ITエンジニアとしてスキルアップをするには最適な環境です。

K.I.

また、会社として長く動画配信事業を展開しているのに加えて、10年以上Jストリームで働いているメンバーもいるため、過去の知見やノウハウの蓄積が社内にはとても豊富。新しいものをつくろうとして、以前と同じ失敗を繰り返してしまうことがよくあるものですが、先輩たちから「前に同じことをしてうまくいかなかったよ」「この点を改善すれば成功しそう」とアドバイスをもらえるので、効率的に大きな成果を得ることができます。

 

かなり柔軟な働き方ができるところも満足している点です。Jストリームでは、新型コロナウイルスが感染拡大する前からリモートワークを導入していたため、スムーズにフルリモートに移行することができました。我が家は妻と共働きの家庭で子どもがふたりいるのですが、仕事の合間に食事の支度をしたり、保育園に子どもを迎えに行ったりすることもできています。

 

もちろんメンバーとのスケジュール共有は必須ですが、予定表に“家事・炊事”などと登録しておくとメンバーも考慮してくれますし、自分以外にも“保育園の迎え・洗濯物の取り込み”といった予定を細かく登録しているメンバーがいます。家庭と仕事の両立がしやすく、非常に助かっていますね。

フルスタックエンジニア志望者にとって最適な、あらゆる分野の技術を学べる環境

今後のキャリアや仕事上の目標としては、あと5年ほどいま取り組んでいる動画プレーヤー開発に携わった後、実現できそうでまだ手が届いてない部分に着手していきたいですね。具体的には、Zoomのように“1対多”や双方向のコミュニケーションがスムーズにできるようなプラットフォームにしたいと思っています。画質や音質の良さもこだわっていきたいと考えている点です。当面はTech人事制度のもとで技術を突き詰めていくつもりですが、いずれは自分の培ってきた技術力や経験を活かしてマネジメント職に就くことも考えています。


Jストリームが手がける動画サービスは、アプリケーション、バックエンド、インフラ、ネットワークなどあらゆる分野の掛け合わせで成り立っています。自分の専門分野だけでなく、あらゆる分野に広く興味を持つことができるので、技術の総合力を伸ばしたいと考えているITエンジニアにはうってつけの環境です。専門分野外の知識が必要とされますが、裏を返せば、すべてを学ぶ機会があるということ。フルスタックエンジニアになりたい方にはまたとない職場だと思います。


また、個人の仕事の進め方を尊重してくれる風土があるのもJストリームの特徴です。上司や会社が定めたやり方でしか仕事を進められないことにもどかしさを感じていて、より自分に適した方法でプロジェクトを進めたいと考えている方にとって、これほど仕事がしやすい環境はないと思います。

K.I.

※在籍年数や役職を含む記載内容は、取材当時のものです。その後、状況が変化していることがあります。