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貪欲に技術を極め、ITエンジニアとしての目利き力を高める

貪欲に技術を極め、ITエンジニアとしての目利き力を高める

今回は、ITエンジニアのやりがいをテーマにしたインタビューです。Jストリームに新卒入社して3年目、新人賞受賞経験も持つ、バックエンドエンジニアのY.H.さんに登場してもらいました。

 

Y.H.さんは、医療×ITの可能性を切り拓くべくJストリームへ新卒で入社し、動画配信領域のバックエンド開発に携わってきました。DMP開発、社内共通開発基盤の構築などにおいて、貪欲に新しい技術や領域にも挑戦し続けてきました。

 

Y.H.さんにとって、Jストリームとはどんな環境だったのでしょうか。志の原点を紐解きながら、Jストリームでのやりがいや成長機会、そして今後の展望についてうかがいました。

YHさん2

Y.H. プラットフォーム本部所属 バックエンドエンジニア 新卒入社・3年目

 

プログラミングとの本格的な出会いは大学時代。大学でのゲーム制作講義とIT企業でのアルバイト経験がきっかけでITエンジニアの道を志す。入社後はバックエンドエンジニアとして、現在は社内共通開発基盤「J-Stream Cloud」の開発とデータ分析基盤の開発を行っている。新卒入社1年目には、毎年全社より1名のみに贈られる新人賞を受賞。
使用技術:Python(FastAPI)、Golang、PHP(Laravel)、NodeJS、GraphQL、Ruby(Ruby on Rails)

学業とアルバイトを通じてエンジニアリングにのめり込んだ大学時代

―― 最初に、Y.H.さんがITエンジニアを志した経緯についてうかがいたいと思います。ITエンジニアはモノづくりに関わる仕事です。Y.H.さんも昔からモノづくりは好きだったのでしょうか?

幼い頃から手を動かすことは好きでした。自分が住んでいた地域は秋祭りが盛んで、幼稚園の時には友達と神輿を段ボールで作ったこともあります。その神輿が先生の目にとまり、運動会で披露されたことがありまして。この時の嬉しさがモノづくりの道に進む原点になっています。

―― その後はどのような進路を選んだのでしょうか?

大学では情報工学を専攻しました。本格的にIT技術にのめり込んだきっかけは、2年生の頃に受けたゲーム開発の授業です。前期は個人開発のアクションゲームを作り、後期はグループで3Dシューティングゲームを作りました。

 

開発はC言語で行ったので、3Dの制作は大変でしたが、何かを作って遊んでもらい、感想をもらうことが楽しくて。この経験がITエンジニアとしてのスタート地点だと思います。

―― 学生時代には、開発経験を積むためにIT企業でアルバイトをしていたそうですね。

やはり経験を積むなら現場で働くのが一番だと思いまして。大学のある徳島に開発拠点を置く企業向けチャットサービスを手がけるIT企業で、卒業まで2年間働きました。当時はシステム保守や機能追加、フロントエンドの改修、バックエンドのAPI開発などを行っていました。

―― 実地で開発経験を積んできたんですね。そのほかに学生時代に力を入れたことはありますか?

大学では勉強も頑張りました。仲のいい友人が全力で講義に臨んでいる姿を見て「かっこいいな」と思い、自分も学業に励むようになったんです。その時の一人は、いま、Jストリームの福岡拠点でITエンジニアとして働いているんですよ。新卒ではそれぞれ別の会社に進みましたが、自分が誘いまして。

 

3年生の時には画像認識の研究を始め、成績上位の学生に贈られる「学部優秀賞」をいただきました。

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―― ITエンジニアリングを軸に、かなり熱心に知識とスキルを磨いてきたんですね! その後、Y.H.さんは新卒でJストリームへ入社しますが、なぜJストリームへ入ろうと決めたのでしょうか?  

ひとつは、働きやすさですね。学生時代のアルバイト経験から、ITエンジニアの業界がいいなと考えていました。Jストリームは、のびのびとしていて、自由な雰囲気を感じました。私服もラフでOK、リモートワークやフレックス勤務も可能だったので、働きやすそうだなと思いました。

 

Jストリームを選んだ理由はもう一つあります。これは、自分がITエンジニアを志した核となる部分なのですが、医療業界に貢献できる仕事だと思ったからです。父が難病を抱えていて医療従事者の方々に支えてきてもらいました。Jストリームは動画配信ソリューションを提供している会社ですが、医療系のクライアントや医学学会の講演配信などにも数多く携わっています。

 

間接的にはなりますが、自分のしていることが父にとっても何かしらの助けになればいいなと思ったことと、そして父と私たち家族を支えてきてくれた医療業界の方々に自分だからこそできる恩返しがしたいと考え、「ここならば、できる」とJストリームへの入社を希望しました。

1年目で念願の医療・医薬業界向けサービスのDMP開発担当に

―― Y.H.さんは、入社以来バックエンドエンジニアとして、開発を担当しているんですよね。

はい。Jストリームは動画配信を軸にサービス提供をしていますが、自分を含め動画技術領域以外の開発を行うITエンジニアが数多くします。

―― 入社1年目はどのようなお仕事を手がけてきたのでしょうか?

入社1年目での担当業務としては、大きくふたつありました。ひとつは「J-Stream Cloud(ジェイ・ストリームクラウド)」と呼ばれる社内共通開発基盤におけるAPI開発です。大量のアクセスを捌くためのサーバ構成を考え、アルゴリズムを組んでいき、自社プロダクトやサービス開発をバックエンドから支えていきました。

 

特に思い出に残っているのは、自社の主力サービスである「J-Stream Equipmedia(ジェイストリーム・イクイップメディア)」という動画配信プラットフォームにおける、「デスクトップ配信」という新機能追加に伴うバックエンド開発です。この新機能は、利用契約企業が管理画面上から設定すると、裏側でAPIが送られ自動でライブ配信用のサーバが立ち上がり、簡単に配信できるというものです。

―― 具体的にはどのように開発を進めていたのでしょうか?

「J-Stream Cloud」では機能ごとにコンポーネントを分けて開発していますが、この時は、各コンポーネントで使用する言語が異なっていたので、4〜5個の言語を並行して用いていました。

―― プロフィールによるとY.H.さんの使用技術としては、Python(FastAPI)、Golang、PHP(Laravel)、NodeJS、GraphQL、Ruby(Ruby on Rails)などがありますよね。様々な言語に触れられるので、成長機会にはなりそうですが、複数言語の習得は大変ではなかったですか?

学生時代のゲーム開発の授業を含めC言語をしっかりと学んでいたので、当時の知識を応用して対処しました。大変でしたけど、1年目からやりたい業務や開発をがっつりやらせてもらえたのは魅力的でした。自身の成長と社会への貢献がモチベーションになり、「ここを乗り越えたら達成感を味わえる。ユーザーの皆さんの役に立てる」と想像し努力しました。

―― 新卒1年目でのお仕事のもう一つは、どのような内容でしょうか?

もうひとつはDMP(Data Management Platform)と言われるデータ分析基盤の開発です。例えば、新サービス立ち上げにおけるバックエンド開発メンバーとして携わり、2021年10月には製薬企業様向けに「WebinarAnalytics」というサービス名で提供開始するに至りました(注1)。

 

企業のマーケティング活動においては、動画によるセミナーや講演会形式での情報提供がよく行われています。このようなシーンでは、「誰が、いつ、どの動画を、どの程度」という個別の視聴状況に基づきスコアリングし、情報資産として有効活用する動きが進んでいます。「WebinarAnalytics」は、医薬・医療業界向けに特化した自社初のDMPサービスで、入社後早々に自分の想いを叶えられるプロジェクトに携わることができました。

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――自社初のDMPサービス立ち上げでの開発メンバーですか。1年目で念願の医療系×ITの領域でエンジニアリングに携わることができたのですね。

Jストリームは入社年数を問わず、各自の希望を最大限考慮してくれる企業だと思います。もちろん、そのためにはシステム構成や概念理解に加え、自分自身での学習も必要ですが。自分の場合は、人事や配属先にも「入社後にやりたいこと」をはっきり伝えられていたことも、やりたいことを実現するためにプラスに働いていたと思います。

新しい技術へ貪欲に挑戦できる

―― そうした努力の結果、新卒1年目が終了する際には、新人賞を受賞したそうですね。これはどのような働きが評価されたのでしょうか?

主に評価されたのは、先ほどお話しした「J-Stream Cloud」における「デスクトップ配信」機能追加に伴うバックエンド開発とDMP開発における取組みについてでした。

 

新人賞の表彰文を読み返すと、

・J-Stream Cloud関連については、APIの構成やシステム概念、提供するAPIの要件を把握して、要件/開発/テストリリースと一連の工程を行えるようになったこと、

・DMP開発については、各種調査、プロダクト機能リリースやプロダクトの要件定義などを担当していたこと、

を中心に1年間の成長について書かれていました。

賞状と社内SNSのキャプチャ
新人賞表彰状(左)と先輩が全社ポータルにアップした新人賞受賞の日の様子(右)

―― DMP開発においては、新しい技術導入の提案もしたとうかがいました。

はい、当時、Jストリームで採用されている技術のほとんどは、RESTfulAPIを使っていました。この手法だと、エンドポイントのURLがとても多くなり、データ解析のパフォーマンスが落ち、コードも複雑になります。

 

そこで、開発チームにGraphQLの新規導入を提案してみたんです。GraphQLの場合、RESTfulAPIと異なり、APIリクエストを束ねて効率化することができます。また、クライアント側で取得データの定義ができるため、必要なデータだけを取得でき、複数の情報も1つのクエリで取得できるという利点もあります。DMP構築において需要な、「膨大なデータをいかに効率的に処理するか」という要件に非常にマッチすると考えました。

 

ただし、当時のGraphQLは、注目はされているもののまだ広く一般に普及はしてはいませんでした。それでも、メリットの方が大きいのではないかと上長に提案したところ、「とりあえずやってみようか」と承諾を得られ、「なにかあったら対応するから」と開発を任せてもらえました。

―― エピソードを聞いていると、新しい技術導入にも積極的な企業であることが伺えますね。

そうだと思います。Jストリームのメンバーは技術に対する感度が高いです。たとえば、開発にあたってライブラリを調べることがあります。Jストリームのライブラリにはよく見かけるものだけではなく、マニアックなものまで収納されているので、「様々な技術を試しているんだな」と感じますね。

―― 技術に貪欲な方が多いんですね。

やりたいと手を挙げれば、どんどんチャレンジさせてくれる会社ですから技術開拓がしやすい環境だと思います。自社開発をしているので、どのような技術を使うかは自分たちで決められますし、「●●は禁止」と上から一方的な通達がくるようなこともありません。OB訪問の時はいつも「若手でも色々やらせてもらえる最高の会社だよ!」と話しています。

開発工程の一連を実務経験でき、実体把握と仮説が立てやすい

―― Y.H.さんは、入社3年目ですが、入社から現在までどのようなことが学べましたか?

設計から開発、リリースや運用まで、システム開発に関わる一連の基礎知識を学べたと思います。特に、サーバやリリース業務はアルバイト時代には触れられなかったので、実務経験を積めたことが自信になっています。

―― そうした経験を経て、具体的には何ができるようになったと感じますか?

システム全体の動きをしっかり把握できるようになり、障害発生や新規機能の開発の際にアプローチがしやすくなりました。仕組みを理解できているとどこをどう直せばいいのか分かるので、仮説が立てやすいんです。

 

学生時代はフロントエンドを担当することが多かったので、Jストリームでのサーバ立ち上げも勉強になりました。エンジニアの方の中には、「開発はしたけど、どのように動いているか実体はわからない」というケースもあると思います。Jストリームでは、オンプレミスでインフラ構築もしています。そのため、開発したプロダクトが実際に使われている状況を確認できるのに加え、もしも不具合や疑問点があれば自社のインフラエンジニアと連携しながら物理層のレベルから原因追究し解決することができます。

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―― 3年間の業務のなかで、成長を感じているのですね。ちなみに、Jストリームは自社サービスの会社ですが、受託制作と比べてどのような魅力があるのでしょうか?

受託制作はシステムを作ったらそこで終わりです。一方、自社開発では、リリース後も運用や機能追加を通してシステムを育て続けられます。自分は作ったものをどんどん進化させていく作業が好きなので、Jストリームに入社して良かったと感じています。

目指すは「目利き力のあるITエンジニア」

―― Jストリームで様々な開発経験を積んだY.H.さんですが、今後はどのようなITエンジニアになっていきたいですか?

データ分析の魅力にどっぷりつかった時期もありましたが、今後の目指す姿を一言で言うならば、「目利き力のあるITエンジニア」ですね。例えば、新しいという理由だけで技術を選択するのではなく、開発現場の要望や課題にあわせて最適な技術を判断し、提案できるような存在です。そのためには、開発における根幹を理解し、全体像が見えるようになる必要があります。現在の技術の軸足はバックエンド領域ですが、フルスタックエンジニアを目指して、今後はインフラ、フロントエンドへも経験の幅を広げていきたいです。

 

Jストリームには、生涯エンジニアとして現場で活躍したい人を対象にした人事制度として「Tech人事制度」があります。自分は、ITエンジニアリングのプロフェッショナルとして技術を極めていければと思います。

 

Jストリームでは、業種、業界、利用シーン問わず数多くの動画配信案件を扱い、市場と技術の激しい変化に対して日々開発を進めています。これをよりよいモノづくりに還元したり、ビジネスに応用できれば、Jストリームとしても新たな価値の提供ができると思います。

 

「技術的に困ったら、Y.H.へ訊いてみよう」と思ってもらえるITエンジニアになれたら嬉しいですね。業務が大変な時もありますが、技術の力で「技術」と「開発者」の架け橋になれるよう頑張ります。

―― 最後に、どういった人がJストリームに向いていると思いますか?

技術に感度が高い人や野心がある人、自らやりたいですと言える人はJストリームに向いていると思います。声を上げていけばいろいろな仕事をやらせてくれるので、技術を探求していきたい人はぜひJストリームに話を聞きに来てください!

―― Y.H.さんが考えるITエンジニアのやりがいと働く原動力について、理解が深まりました。新領域の開拓を含めた次の展開も楽しみしています!

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※在籍年数や役職を含む記載内容は、取材当時のものです。その後、状況が変化していることがあります。

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・J-Stream Cloud概要紹介インタビュー  社内共通開発基盤をレガシーからモダン移行した変化と効果  

J-Stream Equipmedia サービス紹介ページ ※Jストリームコーポレートサイトへリンクします

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